1月か2月ごろに作りました。
これから当分外出できなさそうですが、せっかくなので作るときにいろいろ考えたりした箇所などを備忘録としてまとめておきます。
なんで作ったの?
2018年あたりから他の人たちが名刺交換をしている様子を見るようになりました。
RTAって少しやっているゲームが違ったり活動しているサイトが違うだけで普段は全く交流がなかったりするので、初対面の人がたくさんいます。
そういう場面では名刺をいただけたりするとすごく助かるので、自分も作ってみました。
また、走者がRTAを披露するたぐいのイベントの場合、名刺により自己紹介の時間を短縮してセットアップタイムに収めることでロスを最小限にできます。(RTA脳)
あと私の場合、一応最低限それっぽい絵は描けたり、プログラミングができたりというRTA大会とかの裏方に使えなくはないスキルを持っていたりもするので、何かの機会にお力になれればと思ってそのあたりも名刺に書いておきました。
作成手順
私が名刺を作るときにとった手順です。
1.印刷会社を探す
まずそこかよという感じですが、私はここから入りました。
理由としては印刷会社によってテンプレートが違うからというものだったのですが、別にそんな極端に違うわけではなさそうだったのでデザインしてからテンプレートに当てはめてもよさそうです。
コンビニ印刷をして自分でカッターなどで切り取るという選択肢もあったのですが、私の手が絶望的に不器用なので無理と判断しました。
印刷会社の選び方についてですが、当然印刷会社によって印刷品質は大きく左右されるはずです。
私はよくわからなかったので、Twitterで素敵な絵師さんが推しているところなら大丈夫だろうという雑な前提のもと、それっぽいワードでTwitterで検索して絵を描かれている方の感想を見て決めました。
また、これは後で知ったのですが、アイドルマスター界隈にも名刺交換文化が広まっているようで、アイマスPの方も名刺の作成についての記事を書かれている方が多いです。
一応セキュリティの記事もたまに書くブログなのでこれも書いておきますが、割と名の知れた印刷所でも過去にセキュリティ的なやらかしをされているところもいくつかあるようですので、そのあたりが気になる方は調べてから注文したほうがいいかもしれません。(個人からの名刺印刷を請け負っているところには小規模な印刷所も多いので、仕方ない側面も大きいと思います。)
あと、Google検索だと露骨にステルスなマーケティングな気配がする記事が腐るほど出てくるので辛かったです。
2.書く内容を決める
表面は基本的なプロフィールや連絡先、裏面にはエピソードを載せました。
必要な情報を表面に集約したのは、名刺ホルダーに入れたときに表面だけで完結したほうが便利だろうという考えからです。
具体的な記録を載せてしまうと更新するたびに印刷しなおさないとダメになっちゃうので載せていません。
エピソードについては、今までどんなふうにRTAに取り組んできたかを伝える目的だったのですが、根が関西人なのでウケ狙いをしてしまいました。滑り散らかしてないかが心配です。
私は以下のような内容を載せました。
表面
・各種SNSアカウントや連絡先
・やってるRTA
・RTA以外にできること
裏面
・エピソード
・過去に参加したRTAイベント
QRコードについては、TwitterやYouTube、メールなどのアカウントに紐づくQRコードを一つ一つ載せていくとスペースが足りなくなるので、Googleサイトで自分のアカウント類をまとめただけのサイトを作ってそのアドレスへのリンクとしました。
3.デザイン、作画
まず大事なのはフォント選びです。
とりあえず全部ゴシック体で統一することは最初から決めていました。
というのも、名刺に印字される文字は非常に小さいため、部分ごとに太さに差が出る明朝体では人によっては読みにくく感じる場合があります。また、明朝体のメリットである「長文が読みやすい」という点についても、名刺のスペースにおいては発揮されることはまずありません。
ビジネス用の名刺などではフォーマルな印象を与えるために明朝体を使うこともありますが、個人的には趣味の名刺はゴシック体中心でいったほうがいいと思います。
あと、これは私個人の「デザインにしろソフトウェアにしろ、見た目や技術的にイケているものよりも実益のあるものが好き」という思いも込めています。
(とは言ったものの、デザインについては完全に専門外なので、ソフトウェア屋さんがもってる最低限の知識程度しかありません。)
なお、英字部分はMontserrat、日本語部分は梅ゴシック、吹き出しなどの狭いスペースについては梅ゴシックUIを使用しています。
理由は懐が広く小さく印字しても読みやすいことと、柔らかい印象を与えられそうだったことです。
その他、背景色と文字色については、W3CのWebアクセシビリティの指標をもとに決定しました。
印刷物には他のガイドラインがあるのかも知れませんが、私はWebしか知らない人なので……。
次に、絵柄についてです。
RTAということでゲームキャラなどをデザインにいれている方も多いのですが、私はゲームのキャラそのもののイラストは使わない方針でいきました。
万が一にも権利関係などで印刷所に迷惑をかける可能性は排除したかったためです。
使用ソフトはKritaとGIMPです。
Kritaで描いた絵をGIMPで印刷所指定フォーマットで出力しました。
表面
そんなわけで「コントローラを握るアロサウルス」というわけのわからない図柄が出来上がりました。
実在の動物はデザインが優れている上、著作権フリーなので描き放題です。(とはいえ、対象が実在するため、ちゃんと描こうとすると滅茶苦茶勉強する必要があります。私はちゃんと描けません。)
アロサウルスである理由は以下の4点です
・私が古くから恐竜風のアイコンを使いまくってきたこと
・最も有名な二足歩行の恐竜は獣脚類だと思われること
・コントローラを握ることを考えると、最も有名な獣脚類のティラノサウルスの前足は体に対して短く可動域も狭すぎること
・コエルロサウルス類の小型種は、おそらく一般の方の想像する恐竜のイメージとは大きく異なること
なお、アロサウルスの指の動きでは、なんとかコントローラを握れても多分操作はできません。ご了承ください。
下のシルエットと14”27というタイムは、私がかつてあほみたいにやりこみ、世界記録を達成した「はくねつ!ノコノコレース」を表しています。
ただ、ノコノコのシルエットを使うわけにもいかなかったので、これはガラパゴスゾウガメですね。
名前については、ワンポイント「S」が将棋の駒になっています。これは、私が最強羽生将棋RTA走者であることとかかっています。
Sは英字駒で銀将(Silver)を表すもので、羽生先生の好きな駒である銀とかけています。
裏面
文字が入る枠の背景色が上が赤色、下が紫色のグラデーションになっていますが、これはそれぞれマリオ64と最強羽生将棋のイメージカラーです。
また、イラストについてですが、先述の通りRTAイベント等のお手伝いもできたらという意味で載せています。RTAイベントでは恐竜より人を描くことのほうが多いだろうなということで「とりあえず人も描ける」アピールで自分を描きました。
ちなみにRiJ2のほうのイラストについては、完全に自分の着ていった服を記憶違いしていたために途中で全部書き直すハメになりました。
4.入稿
印刷所のHPにある手順に従って入稿します。
完成品を受け取ったら思ったよりだいぶ色鮮やかかつコントラスト強めに出ていて「失敗したな」と思いました。
口の中の描き込みが一切見えなくなったのと、大型内温性動物がこんなに暗い色だったらワンチャン放熱が間に合わなさそうというのと……。
こんな少ない部数だと試し刷りとかも難しそうだし、どうやって気をつければいいのかはわかりませんが、次からは気をつけます。
まとめ
割と簡単に作れるしみんな作ろう!