【ネタ考察】キングドドンゴは本当にゼルダ史上最弱のボスなのか?

本日、35周年を迎えた、任天堂の人気テレビゲームシリーズ「ゼルダの伝説」。

この歴史あるシリーズで「最弱ボス」という不名誉な呼び方をされているボスがいます。

 

そのボスこそ、1998年に発売された「ゼルダの伝説 時のオカリナ」に登場するボス、「キングドドンゴ」です。

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キングドドンゴ(公式イラストの模写)

非常に強そうな見た目をしていますが、攻撃手段は「転がって突進」「火を吐く」の二択のみ。

転がっている間は直進しかしてこないので簡単にかわすことができ、火を吐く前のスキは大きいため、特に驚異ではありません。

また、倒し方もシンプルで、火を吐く前に大口を開けたところに爆弾を投げ込んでひるませて剣で滅多切りするだけです。

 

ゲーム中一番最初のボスのゴーマもパチンコで目を撃って滅多切りと似たような攻略法ですが*1、キングドドンゴ口がでかいので的がでかく、はずしようがないのです。

あとゴーマは天井に逃げて子供を産み落としたり、初見のプレイヤーにとっては普通に厄介な攻撃もしてきたりします。

 

ゲーム中最初のボスよりも弱く、シリーズ最弱とまで言われてしまうキングドドンゴ

本当に最弱かは置いといて、少なくとも本編中の条件で戦えばかなり弱いことは間違いありません。

 

しかし、戦うフィールドが違ったらどうでしょうか?

キングドドンゴの真の力が、フィールドのせいで発揮できていないとしたら……?

 

今回はキングドドンゴの能力、真に得意とするファイティングスタイルを考察し、その実力を考察したいと思います。

キングドドンゴと戦った部屋についてのおさらい

キングドドンゴとリンクは「ドドンゴの洞窟」というダンジョンのボス部屋で相対します。

このボス部屋は中央がマグマらしきもので満たされており、リンクやキングドドンゴが実際に行動できるのは部屋の隅の4辺のみ。

ロの字状の狭い床は、一見キングドドンゴの転がりや火炎放射を効率的に活かせるように思います。

しかし、実際にはこの狭い床こそがキングドドンゴにとっては戦いづらいステージだったのです。

 

キングドドンゴの身体能力

では、キングドドンゴの身体能力を見てみましょう。

作中で描写されているキングドドンゴの能力は、以下のとおりです。

  • ゆっくりと歩くことができる。
  • 体を丸めてある程度のスピードで転がることができる。
  • 体を丸めると壁にぶつかるなどしてもダメージを受けない。
  • 火を吐くことができるが、火を吐く前には立ち止まって息を吸い込まなくてはならない。
  • 外皮は硬いが、体内に爆弾を放り込まれると怯み、その状態ではダメージを受ける。
  • マグマに落ちると絶命する。

しかし、これは本当にキングドドンゴの身体能力の全てなのでしょうか。

それを確認するために、キングドドンゴの体を観察してみましょう。

 

大きな牙

キングドドンゴの口に生え揃った歯ですが、下顎に2本だけ特に大きいものがあります。

キングドドンゴはおそらくデスマウンテンの生態系の頂点なので、この牙は自衛用ではなく捕食用でしょう。

このような巨大な牙は、すでに仕留めた獲物を食べたりするのにはあまり役に立たないので、生きている獲物に突き立てるために発達したものだと考えられます。

現実世界では、上顎と下顎が逆ではあるものの、サーベルタイガーと呼ばれるネコ科の絶滅動物もこれに似た特徴をもっています。サーベルタイガーは、頭を斧のように振り下ろして獲物を失血死させたといわれています。

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サーベルタイガー(スミロドン

キングドドンゴがその牙を狩りに使うのならば、本当に作中で描かれている攻撃方法しか持っていないのかという疑問が残ります。

転がったり火を吐いたりするだけであれば、あの歯は役に立たないはずです。

そして、通常の移動手段としてゆっくり歩くことしかできないのであれば、獲物を追い回して仕留めることも難しいでしょう。

キングドドンゴにはまだ隠された能力がありそうです。

 

発達した足

キングドドンゴは低い姿勢でのそのそと歩いていますが、公式イラストを見る限り決して足が短いわけではありません。

姿勢を低くしているだけで、足自体は案外長いことがわかります。

姿勢を低くしてのそのそと歩くだけであれば、足を長く発達させる必要はないはずですよね。

 

後ろ足に注目してみましょう。

膝から下、特にかかとから先が長いことがおわかりいただけると思います。

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意外と後ろ足が長いキングドドンゴ

以前ソニックの記事でも触れましたが、かかとから先の骨、中足骨が長いのは速く走る動物に共通する特徴です。

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ヒトとウマとキングドドンゴの後ろ足

こうした身体的特徴から、キングドドンゴの本来の生態が見えてきます。

キングドドンゴは、その速い足で獲物を追い詰めて、恐ろしい顎をもって仕留める動物だったのです。*2

 

開けた場所での戦いのシミュレーション

ここまでの考察で、キングドドンゴに最適なボス部屋がどんな場所であるかがわかってきました。

部屋中央の溶岩を撤去し、広めの部屋を用意しましょう。

開けた場所であれば、壁にぶつかったり溶岩に落ちたりすることを恐れて丸まって移動する必要もありません。

一般に捕食動物は、身を隠して獲物に近づき、油断している獲物に一気に距離を詰めて仕留めます。

そういう意味では、できれば身を隠せる岩とかがあったほうがいいとは思うのですが、ゼルダシリーズのお約束としてボスは最初に姿を表すので、今回は必要ないでしょう。

 

では、この環境でキングドドンゴはどのような戦いを見せてくれるのでしょうか。

早速脳内シミュレーションをしてみましょう。

 

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キングドドンゴがリンクと対峙しました。

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キングドドンゴがその俊足で一気に距離を詰めて…

 

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噛み付こうと大口を開けて…

爆弾を口に投げ込まれるキングドドンゴの画像

あっ*3

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どかーん

結論

攻撃のために口を開ける必要がある限り結末は同じ

*1:デクの実という発光するアイテムでひるませる手もありますが、普通にプレイしていては気がつかないでしょう。

*2:このサイズの動物が速く走って大丈夫かと思われるかもしれませんが、ヴァルバジアに至っては飛んでるので重力によるダメージは多分大丈夫でしょう。

*3:作中でも火を吐こうとしているときに爆弾を投げられたら行動をキャンセルして飲み込んでしまうので、たぶん口を開けているときにものを投げ込まれたら飲み込んでしまう習性でもあるんだと思います。