ドン・キホーテの7インチUMPCであるNANOTEの新機種、NANOTE P8が発表されました。
NANOTEは低スペックですが、いわれているほど使えないわけではありません。*1また、超小型なので、一般的なノートPCとは異なる用途での活躍が期待できます。
せっかくなので私もNANOTEならではの用途を一つご紹介したいと思います。
痛PCづくりです。
実はNANOTE、痛PCの素体にぴったりなのです。
どうせ痛PCにするなら、そのPCにピッタリサイズのステッカーを作ってデザインにこだわりたいですよね。
通常サイズのノートPCだと、天板にピッタリのサイズのステッカーを作ったり貼ったりするだけで一苦労です。
その点、このサイズなら手軽ですね。
更にNANOTEは7〜8インチのUMPCの中でも、
- 安価(失敗して汚れてもそこまで痛くない)
- 天板をはじめ平面が多い(曲面よりステッカーの貼り付けが楽。厳密には天板はほんの少し丸みを帯びている部分があるが、貼り付けに支障ないレベル。)
- 天板が無地(アルミの地を活かせる)
と痛PCづくりにぴったりの特性を持っているのです。
ということで今回は、コンビニプリントと梱包テープで作ったステッカーを使用し、徹底的に低価格に痛PCづくりをして行きたいと思います。
用意するもの
- NANOTE実機
- 梱包用テープ(透明)
- カッター/カッター台/定規
- マイクロファイバークロス
- 歯ブラシ
- コンビニで印刷するためのお金(数十円だと思います)
なお、新機種のNANOTE P8が近所のドンキでは既に売り切れていたため、今回は初代NANOTEで代用します。
外装は同じらしいので、痛PCづくりに支障はありません。
また、私の家にプリンターがないので梱包用テープでクリアシールを作りますが、印刷可能なクリアシールなんかを使ったほうが仕上がりはきれいだと思います。透明じゃなくてもいいなら、コンビニプリントでシール印刷もやってもらえるそうです。
梱包用テープとマイクロファイバークロスはダイソーで揃えましたが、ドン・キホーテで一緒に買うといいと思います。
「ダイソーの梱包用テープではうまくいかない」という書き込みもネットで見かけましたが、ダイソーには梱包用テープが4種類くらいあり、「小包用手で切れる梱包用テープ」という製品ではうまくいきました。他は試してません。
1.絵を描く
まず好きな絵を描きます。
今回はシフトアップネット様のテンミリオンの絵を描きました。好きだからです。
無料ゲームなのでみんな遊んでください。
NANOTEの寸法は公式HPで見れます。
天板はだいたい181mm*113.6mmのようですので、この形に合わせてイラストを作成します。
今回は天板だけですが、側面も平面なので絵柄を貼り付けやすいと思います。
ここで注意すべきことは3点ほどあります。
まず、コンビニのプリンターは白色を出力できません。
天板のアルミの色を活かしたい場合は透明シールを使うことになりますが、白が出ないので色使いを工夫する必要があります。
私は黒しか使いませんでした。
次に、四隅に色をあまり使わないほうがいいということです。
テープの粘着面にトナーを転写するので、色があるとその部分の粘着力が弱くなってしまいます。隅には色を置かないのが無難でしょう。
この絵では右上に使っちゃってるのですが、まあなんとかなりました。
最後に、天板や側面はいいのですが、底板にはあまり手を出さないほうがいいということです。初代NANOTEの場合、底板は放熱機構の一部として使われているためです。下手に手を加えると熱がこもってしまう可能性があります。(NANOTE P8の場合は知りません。)
描けたらA4サイズの原稿に貼り付けてデータ化してコンビニで印刷しましょう。失敗を考えて1枚の原稿に絵を2枚分はっつけておくといいと思います。僕は2×3で6枚刷って全部使い切りました。(不器用)
データ形式はコンビニのプリンターが受け入れられるJPEGかPDFにしましょう。
2.テープを貼り付ける
印刷した絵にテープを貼り付けていきます。
まず、雑に紙から絵を切り離します。
テープを貼ってから切るので、かなり余白が残っていて大丈夫です。
次に、絵に梱包用テープを貼っていきます。
絵の表面の埃を払ってから貼るといいと思います。
当然天板サイズに描いた絵はテープの幅に収まりません。テープの端と端がほんの少し重なるようにして貼っていきます。
また、この段階でテープにしわがつくのはよくありません。
しわなく貼るコツとしては、テープの長辺を少し貼り付けて、そこからゆっくりと貼り付けていくことです。
貼り終わったら、上からこすってしっかりと接着します。
間に空気が入っているとうまく転写されません。空気が入っている部分はやや白味がかってみえるので、そういう場所がなくなるまでこすっていきましょう。
上記の作業が終わったら、カッターで余白を切り取ります。
3.水につけて紙をはがす
テープを貼った紙を水にひたしてしばらく(5分程度)待つと、紙だけがやわらかくなります。
指でこすって紙を剥がしていきましょう。
こんな感じでボロボロと剥がれていきます。
ある程度剥がしたら、歯ブラシで粘着面をしっかりこすって紙の繊維が残らないようにします。紙の繊維は水に濡れている間は目立たなくても、乾いてから目立つことがあります。
4.貼り付ける
まず、PC表面に埃が残らないように、マイクロファイバークロスで拭き取っていきます。
次に、3で作ったシールの水気を切り、PCに貼り付けていきます。
ここで、隙間からPC内に水が浸透しなさそうな場所への貼り付けであれば、完全に乾燥させないほうが貼り付けやすい場合があります。
というのも、テープは完全に乾燥すると粘着力が完全に回復します。
この状態で貼り付けると、貼り直しが効かなくなる上、気泡を抜くのも難しくなります。
PCが壊れない程度に湿った状態で貼り付けるとうまくいきやすいのです。
5.完成
完成です。せっかくなので使い倒してください。
うまくやればあまり目立ちませんが、どうしてもテープの継ぎ目に線が入ってしまっています。気になる方は自宅プリンターで透明シールを作るか、印刷業者に頼むといいでしょう。
ちなみに、NANOTEはLinuxとの相性もいいです。LinuxだとWindowsよりも更にカスタムがきくので、OSの見た目にまでこだわって痛PCにしたい場合は挑戦してみてください。
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さて、このテンミリオンというゲームですが、無料で遊べます。
スマホでもリメイクや派生作品が遊べますし、公式に二次創作のイラストや小説の投稿板などがあるのでチェックしてみてください。
また、原作のテンミリオンや作成したステージが投稿できるテンミリミッションはFlashで作られていますが、シフトアップネット様がFlashエミュレータRuffleを導入してくださったことでFlash Playerのサポートが終了した今でも遊ぶことができます。
私も昨年テンミリオンでRTA in Japanというイベントに出させていただいたことがきっかけで、Ruffleでテンミリオンが動くようにお手伝いさせていただきました。
頑張ったので見て。
なお、Ruffleの開発は初代NANOTEには荷が重かったです。(Rustのビルドは重いため)
参考にさせていただいた記事
https://tsukuro-motto.com/packingtape_sticker/